甲子園といえば、負けた高校が球場の土を持って帰る光景でもおなじみですよね。
そういえばあの土は、いったいどこから来ているのでしょうか?
毎年毎年、甲子園の砂を負ける学校がそれなりの量を持って帰るので、おそらくそのつど補充されていると思われますが、誰が補充しているのでしょうか?
この記事では、甲子園の土はどこから持ってきているのか。産地や配合を調査します。
・甲子園の土を最初に持って帰ったのは川上哲治選手?
野球ファンも、そうでもないけれどなんとなく気になっていた人も、ぜひチェックしてくださいね!
Contents
甲子園の土はどこからきている?気になる産地や配合は?
甲子園の土に関する情報は、阪神甲子園球場の公式サイトに答えが書かれていました!
あの土は、黒土と砂をブレンドしたものだそうです。
ただ、配合比率などの詳しい情報は書かれていませんでした。そのあたりは企業秘密ということでしょう。
プロ野球のピッチャーでも、「甲子園のマウンドは投げやすい」と感じる人がいるようなので、特別な配合をしているのかもしれませんね!
甲子園の黒土の産地はいくつかある
黒土の産地は以下の土をブレンドして使用しています。
・三重県鈴鹿市
・鹿児島県鹿屋
・大分県大野郡三重町
・鳥取県大山
さらに、毎年、どこのものを使うとは決まっていないとも書かれています。
いろいろな産地の黒土を、その年ごとに独自の比率で配合しているようですね。
甲子園の砂の産地は変遷している!
砂の産地に関しては、「甲子園浜及び香櫨園浜社有地 ~ 瀬戸内海産の砂浜 ~ 中国福建省 ~ 京都府城陽」と変遷しているそうです。
わざわざ中国から持ってきていたこともあるとは、驚きですね!この情報によると、最近は京都の砂が使われていることがわかります。また数年後には変わるかもしれません。
甲子園の黒土と砂の割合は季節によって変えている
黒土と砂の配合比率は、季節によって、細かく変えられています。
・夏の甲子園・・・白いボールを見やすくするために黒土を多めにしている
高校野球だけでなく、プロ野球の試合で使用されているときも、季節ごとに変えているのかもしれません。
甲子園の土の配合は誰がやっているの?
配合を行っているのは、甲子園球場の整備を担当している阪神園芸という会社のようです。
阪神タイガースファンの間では有名な会社ですね!グラウンド整備の手際が良いことでおなじみです。
減ってしまった土を補充しているのも、阪神園芸だそうです。
高校野球では、多いときには1日に4試合も行われます。試合と試合の間は、1時間もありません。
試合が終わって、選手たちが土を集めたのち片付けて帰って、そのあと、新しい学校が入場してくるまでの間はごくわずかです。そのわずかな時間に整備をし直すのですから、相当に手際が良くないといけないですね。
長年の経験と、熟練の技術によって、球児たちの夏は支えられているのですね!
甲子園の土を最初に持って帰ったのは川上哲治選手?
甲子園球場から最初に土を持って帰ったのは、川上哲治選手だそうです。
1938年に読売ジャイアンツの選手にもなった人です。ピッチャーとして入団しましたが、のちに野手として活躍しました。現役引退後は巨人の監督も務め、NHKの野球解説者としても知られた方です。
その際に、土をユニフォームのポケットに入れて持ち帰り、母校のグラウンドにまいたそうです。これが、甲子園の土の持ち帰り第一号だそうです。
ちなみに、春や夏の高校野球においては、学校側が選手に持ち帰りを禁止している場合もあるそうです。
土を持ち帰るのには、甲子園に来た記念という意味合いが強いですよね。
しかし強豪校の場合は、「来年も来るのだから、記念に持ち帰る必要はない」と、持ち帰らないように指導しているようです。
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甲子園の土はどこからきている?気になる産地や配合は?まとめ
甲子園の土は、選手が怪我をしないように、またプレイがしやすいようにと、さまざまな工夫がなされています。
その土を踏んで、高校野球の頂点を目指す球児の戦いが、もうすぐ始まります。
土を持って帰る選手の姿までしっかり目に焼き付けて、応援したいですね!
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