この記事では、オリンピック入賞賞状何位まで?美濃和紙で何枚作成?と題してお送りします。
オリンピックといえばメダルです!優勝者に金メダル、準優勝に銀メダル、3位に銅メダルが授与されます。
ところで、オリンピックの表彰式では、一般的な表彰式ではおなじみの「賞状の授与」がないですよね。しかし、別に彼らが賞状を受け取っていないわけではありません。当然ながら、オリンピックにも賞状が存在しています。
メダルに比べると地味な扱いを受けていますが、普通の厚紙に適当に印刷されたものではなく、凝ったデザインの、きちんとしたものが渡されています。
ここでは、オリンピック入賞賞状何位まで?美濃和紙で何枚作成なのかを調査していきます。
東京で行われるオリンピックでは、賞状も、日本らしい工夫がなされているようです。オリンピックが待ちきれないという人は、賞状にも注目してみましょう!
オリンピック入賞賞状何位までもらえる?
トリノオリンピック
8位入賞の賞状 pic.twitter.com/H7RZNWxJQn— こっこ (@wa_chun14) September 4, 2017
オリンピックの競技で、決勝戦が終わり、順位が確定したときに、メダル圏外だった選手に対し、「5位入賞」「8位入賞」と評しているのを聞いたことがありませんか?
じつは、オリンピックでは、8位以内に入った選手をすべて、「入賞」として評価しているのです。
そして、入賞した選手全員に、賞状が渡されています。
授与式がテレビで放送されるわけではないので、4位以下の選手が賞状を受け取っているというのは、意外と知られていない事実ですよね!
ちなみに、この点はオリンピック憲章できっちりと決められています。
1位から3位までの選手にはメダルと賞状を、4位から8位の選手には賞状を渡す、と明記されているのです。
表彰式では、賞状を渡すシーンがないように思えますが、メダルをもらった選手も、あとで賞状をもらっているということですね!
オリンピック入賞賞状のデザインは?
「うだつの上がる町並み」へ美濃和紙を仕入れに行ってきました。専門店の紙遊さんは、何百種類もある和紙を手に取って灯りに透かしたり手触りを確認したりしながら選べます。スタッフさんも気さくでとても親切です
美濃和紙は2020オリンピックの賞状に使用される事で話題になりました。 pic.twitter.com/HGfAgzIQUt— GOTTA (@gotta5555) March 28, 2020
そんな賞状のデザインですが、メダルと同じく、大会ごとに異なります。
2020東京オリンピックのデザインはまだ公表されていませんが、以下のサイトで過去のデザインが確認できます。上のサイトでは、大会名の部分をクリックすると、拡大表示することができます。
http://olympic-museum.de/quickview/all_diplomas.htm
どれもかなりかっこいいですね!学校などで渡される賞状とは違い、縦長のものが多いようです。
過去、日本で行われた大会のものを見ると、1964年の東京大会と、1972年の札幌大会では、正方形に近かったことがわかります。でも、1998年の長野大会のときには、海外のものと同じように縦長になっていますね。
今回がどんなデザインになるのか、楽しみです!
東京五輪賞状の文字の言語は?
古い時代の賞状を見ていると、だいたい、その国の言語を使用して書かれていることがわかります。
過去の日本大会でも、1964年と1972年は日本語を全面に押し出していますね!
ただ、1998年には、英語が多めで日本語は少なくなっています。
そのあたりの大会から、全体的には英語を使用しつつ、その国の言語もどこかに入れる、というスタイルに変わっているようです。
開催国の言語だけで書かれていると、間違っていても気が付かない可能性もありますし、受け取った側の気持ちからすれば、世界の共通語である英語で書いてくれた方が、ありがたいのかもしれません。
今回の賞状も、日本語が一部に使用され、全体的には英語で書かれた賞状になるものと思われます。
オリンピック入賞賞状は美濃和紙で何枚作成?
上小川キャンプ場一同は、1月〜3月にかけて和紙の原料の楮(こうぞ)の作業が続きます。
家の畑の木楮の刈り取りをしました。
大子那須楮は品質が最高級と言われています。この大子那須楮を使用して今回東京オリンピックにて選手に贈呈される賞状が岐阜県美濃市の職人さんの手により作られています。 pic.twitter.com/5OieuNmQaN— 上小川キャンプ場【公式】 (@kamiogawa_c) February 22, 2021
今回のオリンピック・パラリンピックの賞状には、岐阜県美濃市で作られている、「美濃和紙」が採用されることになりました。
美濃和紙については下で詳しく紹介しますが、オリンピックの賞状は、「本美濃紙」の材料及び技術を使用して、手すきで作られるそうです。
美濃和紙とは?
美濃和紙は、奈良時代から続く伝統的な和紙です。古くから、障子や包み紙、灯籠用の紙として使われていたそうです。
鎌倉から室町時代にかけて、公家や僧侶、商人たちの手を経て広く流通するようになりました。
岐阜県の長良川及び長良橋の近辺は、美濃和紙の陸揚げなどを行う港町と、それを売る問屋町として栄えました。岐阜提灯や岐阜和傘、岐阜うちわなどは、伝統工芸として今も受け継がれています。
そんな美濃和紙のなかでも、原料に「こうぞ」を使用し、伝統的な製法及び製紙用具によって作られ、伝統的な色沢や地合などを持つものを、「本美濃紙」と呼びます。
1985年、美濃和紙は伝統工芸品の認定を受け、1969年には、本美濃紙の製法が重要無形文化財に指定されました。さらに、2014年にはユネスコ無形文化遺産にも登録さています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、この本美濃紙の材料及び製法を使用して、賞状が作られるそうです。
賞状は何枚作るの?
入賞者全員に配られるとなると、賞状の数はかなりのものになりますよね。
個人競技なら8枚で済みますが、サッカーとか野球のようなチーム競技は、ベンチ入りしている全員に対して渡されるわけで、さらに同着3位の人がいたりすると、数はさらに増えることになります。
ちなみに、オリンピックとパラリンピックを合わせたメダルの総数は、およそ5000個だそうです。
つまり、1位~3位までの人数がおよそ5000人ということですよね。
そうなると、入賞する人はその倍以上ということです。つまり少なくとも1万枚以上の紙を、手漉きで作ることになるわけです。
美濃市の職人さんは、かなり大変なことになりそうです。
オリンピック入賞賞状何位まで?美濃和紙で何枚作成?まとめ
原さんが手掛けた1964年オリンピックの賞状や入場券にうっとり。2020年のはどうなるかな〜楽しみだな〜 pic.twitter.com/reG1Lwct4i
— 耳子くん (@mimicocco) July 25, 2015
オリンピック入賞賞状何位まで?美濃和紙で何枚作成なのかを調査してきました。
伝統的な製法で作られる和紙の賞状、どんなものなのか、ぜひ見てみたいですね!
デザインについても、いずれ公表されると思うので、楽しみに待ちたいところです。
オリンピックの情報は、毎日少しずつ追加されていきます。本番が始まるまであと1年足らず、気分を盛り上げて、見守っていきましょう!
コメント